皆さんのわがままを叶えてください
2019年の夏、定員を超える応募の中から39人の1期生で始まった全6回の「こくぶんじカレッジ」(以下、こくカレ)。
冒頭の中村秀雄校長の「国分寺の“まち”を使って、ぜひ皆さんの“わがまま”を叶えてください。それが国分寺のまちをよくすることにもつながります。」という力強い第一声から、いよいよスタートしました。
その後、みんなで輪になって、はじめましての30秒自己紹介タイム。短い自己紹介の中でも、その人らしいストーリーも相まって、聞いているだけでもワクワク感が会場に広がっていきました。
まちを使い倒してください!
「完璧なまちは、ありません」
そんなことばからスタートした株式会社グランドレベルの田中元子さんの講演。
「会う人もいれば、合わない人もいる。それに、癖がある人のほうがモテるじゃないですか。まちは、人間と同じです。」 ひょんなことから始めた趣味の屋台が、まちとの関りを育み、やがて「喫茶ランドリー」という居場所ができるまでのストーリー。ときに笑いや感動を巻き起こしながら、お話しくださった田中さん。
最後の質疑応答では「皆さんの尖ったところ、変態性を発揮して、まちを使い倒してください!」という心に響くメッセージも。
1期生まちに出る
さて、こくカレでは、毎回「宿題」が出ます。月に一度の講座ですが、この毎回宿題によって、いつもと違うまちの姿に出会ったり、新たな気づきがあったり、講座と宿題は車の両輪のように、これまで知らなかった国分寺のまちにいざなってくれます。
そんな中で、第2回の宿題はフィールドワーク。ランダムに4~5人でチームを組み、初めて会った方に取材したり、気になる場所を調査したりしながらのフィールドワークの内容は、次の回で各チーム毎にプレゼンします。フィールドワークの一日は、互いに得意を活かしあう仲間になった一日でもあったようです。
選べる2つのクラス
さて、こくカレ1期生の特徴は、まちづくりの実践者「プレイヤークラス」と、まちづくりの相談者「アドバイザークラス」※の二つのクラスがあることでした。1期生の皆さんは、いずれかのクラスを選んで受講に臨みます。回がすすむにつれて、2つのクラスは、やがて混じりあい、連携したり、それぞれの持ち味を生かした学びと実践を行ったり。こうした経験は、まちづくりの根幹である「協働」につながっていく一歩かもしれません。
※第2期、第3期ではアドバイザークラスはオプションとなり希望者が学びました。
さらなる仲間探し
第3回では、共通テーマを持つ人同士で新たなグループを作り、いよいよテーマごとにプロジェクトチームに分かれます。
一人一人A4の用紙にプロジェクトとして取り組みたいテーマを書いて、今後一緒に取り組みたい仲間を探します。4~5名で一つのグループ。仲間が集まったチームは、早くもテーブルに分かれて、アイデア出しや、あらためての自己紹介などなど、にぎやかに、新たなプロジェクトチームが船出しました。
プロジェクトを磨く
こくカレでは、第6回で発表会を予定しています。その名も「こくぶんじスパイス」!
プロジェクトチームの皆さんは、発表を前にして、それぞれ構想を練っていました。当日は、アドバイザークラスのメンバーも合流して、これまでの成果を共有し、今後へつなげます。当日は、大学、起業、行政、市民などの参加者を前に、こくカレの成果発表、交流会も行われました。 こくカレでは、最終回は、始まりの回と称して、それぞれのグループが個々に活動を継続しています。